2008-05-26

ドリバトン? お題: 旦那交換 ~テニプリコラボ~ "ONCE IN A BLUE MOON" (6)

MUSIC BY 3 GUAVA TRIO "BRAND NEW DAY"



※注意: 
テニプリの好きキャラを自分の旦那さんとして扱っております。                     
その旦那を交換するという、物語です。     
嫌悪感違和感のある方はスルーしてください。

     Copyright©Rin Kubota 
テニプリキャラ指定:
跡部景吾&忍足謙也&忍足侑士 
の3人が登場します。
ご理解いただける方のみどうぞ。


 
パートナー交換:

跡部景吾・あき夫婦 & 忍足謙也・凛夫婦
(サブタイト
ル横に筆者名記載して有ります。  
うちはあき&久保田凛の合作です。)


(凛ちゃんのブログはこちらです♪)



 【景吾・凛サイド ~テイク~4~】 (by 凛)

「オマエがそんなに魅力的だったなんて・・・。
・・・・。遊びじゃすまない。。。。離したくない。そう思っ・・・」

「ちょ・・・なあ。。景吾。感情。。。もっと込めて? 
今うちを、信じてくれてるんやったら、もっと本気になってみて・・」

景吾・その存在を知ったんは随分前。でもこんな風に話したのは昨日がはじめて。
そう簡単に信用されたり劇的なことが起ころうはずは、無い。

わかってる。
でも。

どれくらいの時間見つめ合っていたんだろう。
もう一言。。。うちが付け加えて言った言葉の後に・・・景吾の目つきが変わった。。
そして出た一言、

「ただオマエが欲しい。離したくない。・・・愛してる。」

その一言は、うちの胸の奥の底まで響いてきた・・・・。




「・・・・景吾・・

ん・・・

・・ほんま・・・






すごいええわ~~~!!

今のんは、ほんまにグッと来た・・・すんごいドキッとしてしもたよぉ・・・」

せっかくテンションあがってそう言ったのに、景吾君はソファにすわったまま、うなだれて顔をこちらに向けた。

「なあ・・・」

「ん?」

「これを、朝までするってのか?」
「そないしよて、言うたやん。いざ言うた時にうちらの間に何もなかった証拠にもなるし。
そもそもどっちの愛の方が強いかて言うゲームって話やったわけやし。
体でどうしろとか言葉でどうしろとか指定もないし。

景吾かて朝まで寝かせへんとも言うてたやん」

「まあ。。。そうは言った。      ・・・確かにそう言ったが・・・!」

急に大きな声を出し立ち上がった景吾君に驚いてうちは思わず、ソファからずり落ちてしもた。



「さっき話したやん?仕組まれてるって話。」
「ああ、だから余計必要ねぇんじゃないのか?これ。」

うちはそれには答えず、
「謙也にも既に伝わってる状態よね?」
「ちゃんと伝わってるはずだし、他にも色々と整えてきた。何もねぇはずだ。。。はずだが。。。!
おまえは、凛は気にはならねぇのか?」

「成らん。
・・・なんて・・・そんな事あるはずないやん。
もちろん、成るよ・・成るに決まってる。
でも実際うちらはどう?

こうやって、何もないやん。
同じ部屋でバスは使ったけど(これはでも結構勇気いったし)、一緒に入った訳じゃないし、もちろん身なりかて整えてから出てきたんやし。
今かて、ソファで向かい合って座ってるだけやし。

ただ・・パートナーと離れてるってだけ、の状態やん?

それで、今は景吾がどんなけあきちゃんを思ってるんか目いっぱいきかせてもらってたとこやん。

たった今言うてくれた台詞は最高やったわ~。
『うちをあきちゃんやと思って本気で言うてみて』って言うてから言ってくれた台詞は、もういきなり胸に響いたわ」

「ったく・・・・俺は、一体どこで何をやっているんだか・・・完全に酔っちまったな。

あきは・・・あきは俺にとってとにかく魅力的な女だ。
実際あいつは学生時代からモテたようだぜ。よく忍足が「おまえ、ちゃんとみとかんと知らんぞ、どこぞの誰かに奪われても」何て言ってやがった。
まあ、相手が俺様じゃ適う相手なんていやしねぇだろうがな・・・・なんて事いいながら、ま男女の仲なんて理屈じゃねぇのは確かってこった。。。

・・凛、忍足は・・・」

さえぎるようにうちが口を開いた。

「景吾・・・謙也の気持ち・・・もしかして知ってたん?
学生時代、謙也があきちゃんに・・・憧れとったって・・・」

驚いて、ついあっさり口にしてしまった・・・。

「知っていたと言うか・・って、じゃ、オマエこそ、知ってて、今?」
「・・・だから・・・今度のこと・・・交換相手があきちゃんやて知った時あえて、余計にうちに対しての謙也の気持ちがどんなもんなんか・・・て。
うち自身が。。。謙也を信じてる、て言いながら思いながら。。。多分どっかで疑って。。。たとこ、あった・・・。正直言うて、否定出来へんわ。」

口元にうっすらと笑みを浮かべて、空になったコップを持ち上げ溶けた氷で唇をぬらす景吾君。

「なにほどな・・・。違いねぇ。

・・・好きな女を・・・見る野郎たちの目線が気になるのは男としちゃ当たり前だ・・・
忍足は。。ああうちのじゃなくオマエのとこ、だ。忍足は、他校とは言え、プレイスタイルもさすがに、全国レベルだった奴でもある。

当時、俺はテニスだけに情熱を燃やしてた。あきの事はその頃から気にはなりはしたが・・・特別に付き合っていたわけじゃねぇ・・・

試合遠征時、手伝いに呼んでいたあきと忍足がよく話してるのを見かけたぜ。
だいだいは、うちの忍足も一緒に居たようだったが・・他校だからって気になって無かったと言えば・・嘘になるな。

なんてこった本当に。

全く、俺様としたことがとんだ話を。
ったく、一体誰にしてるんだ・・・。」

・・・そりゃそうやね、うちかて同じ理由でそない思ってきてたんやから。



目頭を押さえてソファに座りなおした彼に

「絶対何もない。謙也は今はうちのことだけ見てくれてる。あきちゃんは魅力的やけど、それ以上のことはないよ」
「今は自信があるって訳だ?」

「自信?
違うよ。謙也のことを信じたい。。。が本音・・・。

けど、今は・・・」
「今は、なんだ?」

「今は景吾君を見てて。そう思うんよ。

あきちゃんが景吾君にどんなけ愛されてるかようわかったから。
あきちゃんがいつも景吾君のことサポートし続けてきてるってことも一日いて、ほんまよお解ったから。

そういう景吾君の。。なんていうか。。。自信もってるようでいて、普通にやきもち妬いてるんが・・わかるから。。()
景吾君にはあきちゃんしかいてないし、あきちゃんも同じやと感じるわ。

だからそう思える。

第一、いくら以前に憧れてたって言うても、結婚してるだとか、うちの事がどうとかじゃなくても謙也自体、ただの狼やないんやし。」


「あきのことは信頼してる、信用してるぜ。。
横にアイツが他の野郎と一緒に居るってだけで・・・・こんなに自分を見失うとはな。

普通に妬いてる・・・か。全くだ否定出来ねぇな。」

そういうと、改めてじっと見つめられた。その瞳は優しくて、彼の気持ちが今あきちゃんのところに飛んでるのが見てとれた。

うちは、
「素直でよろしい」
と言って笑った。

その台詞に、ふっと笑って、今度は真剣な顔でうちを見る。

「・・・じゃ、もうひとつ聞かなきゃならねぇな。おまえは、凛は・・・どこまで知ってる?今回の真相を」

うちは、深呼吸してから

「ちょっと、熱いコーヒーでも飲まへん?」

と言って、部屋に用意してあった、簡易コーヒーを入れるのに立ち上がった。






 【謙也・あきサイド ~テイク~4~】 (by あき)

「堪忍な・・・」

(あ・・・そういうことなんだ。)

「あきのこと・・・」

謙也が言いかけるのを遮る。

「いいの。 私も謙也の事知りたいから。
 朝まで付き合うことにするわ・・・」

謙也のベルトをはずす。

「え? お、おい・・・あき!!」
(やめろ、あき!! 反応したらどうすんねん。
 責任とってくれるんか?  凛! 俺は無罪やで~~。)



「ははは! 謙也!! あせった??」

「は?? 何すんねん。 ほんまに。」

「謙也が先にしかけたんでしょ。
 私を試そうなんて・・・ずるいわね。」

「気ぃ付いとったんか。」

「当たり前でしょ。
 謙也、最初から凛ちゃんしか見てなかったもん。
 ずっと、気にしてたんでしょ? 
 そんな謙也がこんなことするはずもないって信じてた。」


「あきには勝てんなぁ。
 跡部のことはどうなん? 信じてるん?」


「当然よ。
 ただ、謙也が凛ちゃんを気にする程には、気にしてない・・・かな。」

「せやから、試してみたくなったんや。」

「で?」

「反対にやられた・・・」

「謙也って可愛い。」

「もう、やめや~。 向こうの部屋見てみ。」


私は、ベッドルームのドアを開けてビックリした。
さっきの甘い香り・・・
所狭しと飾られた南国の花とティーポットとクッキー。
お湯を入れるだけになって、綺麗にセットされている。
これは・・・ 


「跡部からや。」

「景吾からって・・・どういうこと?」

「俺らがディナーに行く前や。」

「謙也、コンシェルジュと話してたよね?!」


  ***************


そう、あん時や・・・

「跡部さまよりこれをお預かりしております。」

いったいなんやねん。 この封筒。

『忍足、お前は気づいているか?
 どうやら、俺たちは仕組まれているようだ。』

やっぱりな。 どうもおかしいと思ってたんや。
なになに・・・


『とにかく、俺はこのまま続けるつもりだ。
 凛は、大切に扱うことを約束してやる。
 お前は、どうしたいのかわからねーが、
 あきには・・・まあ、お前ら次第だがな。』


ったく、相変わらずやなこの文面。
笑ろてしまうで、ほんまに。
まあ、凛が無事ならええっちゅー話や。

お、まだなにか書いてあるで。


『あきは、寝る前に紅茶を飲むから、用意させておいた。』


なんや、お前は。 あきの執事か
俺にどうせっちゅーんや。
はよ、凛を返せっちゅーねん。
お前も楽しんでるんやないやろな?


  ***************


「ちゅーことや。」

「景吾は、知ってたんだ。」

「いや、気が付いた・・・ってとこや。」

「だけど、一体誰がこんなこと。」

「意外と知っているやつか、身近なやつやったりしてな。」

「ほんとね。 ま、誰でもいいか。 私は、結構楽しかったし。」

「せやな。 おもろい旅行やったわ。
 俺もこんな風にあきとデートできるとは思ってもなかったしな。」

「なあにそれ。」

「まあ、あれや。 昔のことやし。」

「あ~。 侑士くんが随分前になんか言ってたっけ・・・
 凛ちゃんは知ってるの?」

「知ってるよ。 俺らストレートやし。」

「なんか、いいね。 そういう関係。」

「俺らって、いつも自然体なんや。
 お互いを探ることもないし、空気みたいなんやけど、
 いつもお互いを感じてるっちゅーか。。。
 しゃあけど、なんやな、 凛が居てへんと落ち着かん。」

「わかる!!
 なんかこう、ぽっかり穴があいちゃっているっていうか・・・
 でしょ??」

「せやせや・・・。 って、何を言わせるねん。」

「じゃあ、もう、朝まで飲んじゃおうか?
 いや、紅茶じゃなくて、ワイン。 どう?」

「ええな。 そないしよ。」



それから随分語り合った、謙也は本当に優しくて、楽しい人で、
景吾以外の男の人と一緒にいてこんなにリラックスできるなんて
自分でも信じられなかったけど、きっとこれからもずっといい友達で
いられるって感じた。



「あき、このクッキー食べてもええ? お腹空いてきた。」

「じゃあ、紅茶いれるね。」

「お!! めっさ、美味しいで。 跡部のやつ、えらい気ぃきくやん。
 凛にも買うてやりたいわ。」

「景吾の選ぶものは、なんでも美味しいのよ。
 あとで、凛ちゃんにもお届けするわね。」



そう、景吾の用意してくれたクッキーには、お腹がいっぱいじゃなくて、
胸がいっぱいになった。
 


もうすぐ夜が明ける・・・景吾に逢える。
なんかとてもドキドキするような、新鮮な気持ちがした。
高校生の頃、初めて景吾とデートした時みたいに・・・



~ to be continued ~


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あとがき: 今回も長くてすんまそん。(^^;
やっぱりさ~。 【旦那交換】なんてできないよね!!?
恋人設定だったら、違った展開になったかも・・・??

謙也とあきちゃんって相変わらずバカップルで、
景吾と凛ちゃんカップルとの重さの差を感じてしまった回でした。(笑


12 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

おお!久しぶりに来てみたらこんな展開に!
いよいよ、"仕掛け"が明らかになるのかしら?

この旦那交換っておもしろいね。
ストーリー的に。
いつかドリ小で挑戦してみよう!!

匿名 さんのコメント...

出遅れてます~~(汗)
しかも、字も間違ってました~~~!!!(撃沈)

前回後2回で終わりといってもらっていたのに。。。引き伸ばしているのは私ね(滝汗)

いや~~だんな交換は難しいけど、ほんっといろいろ話せてただそれが嬉しくってたのしいよ~。彼らのことも目いっぱい考えて堪能したし(ってまだ終わってないったら。。。汗)もうちょっと、がんばろうね~ってか楽しもうね~。でまたなんかしたいね~~。

さんのコメント...

凛ちゃん景吾たん、あきちゃん謙ちゃんのカップル同士の温度差がまたいいよ!!
(バカップルには見えないから大丈夫!!)そいでもって、大阪弁相手でのSSは、ついついギャグぽくなるもん!!(侑士で検証済み・・・ついついオチを考える・・・オチなんていらないと思うのに)

もう次でラスト!!かな?
ラストスパート楽しみにしてますねんww

うちは あき さんのコメント...

★シュウちゃん★

そう、最終話にでてきます。<真相
ははは!!

>旦那交換っておもしろいね。
え?! そうお??
非現実的な気もするし、
結構しんどいな~ってとこもあるけど。
じゃあ、小説サイトで挑戦??!
シュウちゃんが料理するとどんな風に
変わるのか楽しみだよ。^^

うちは あき さんのコメント...

★凛ちゃん★

>字も間違ってました~
え?? 気が付かなかった。。。(^^;
ごめん!!

>だんな交換は難しい
でも、書いていくうちに謙也や景吾の
いろんな面が見えてきて、
もちろん私達の妄想の世界の彼らだけど、
それなりに面白かったよ。
なんかもう終わり~~~??って感じ。
最後まで楽しもう!!っつーか、
またやろう!! 
いや、【交換】じゃなくて。。。
特別編とかさ。(爆
それって、謙也が跡部病院勤務になったりする???
ははは!!!
単身赴任の謙也~~~~! やば!!

うちは あき さんのコメント...

★秋ちゃん★

>バカップルには見えない
ありがとう!! そうなんだよね。
関西弁はいると・・・つい・・・
でもね、理想の謙ちゃんは、こんな感じの人。
明るくて可愛いくて、素直。
重くないんだけど、
頼れるところはある。。。みたいな。
従兄弟でも侑ちゃんとはタイプが違う。(笑

そうなんです。。。次でラスト・・・かな?
もしかしたら、あと2話になるかも。(笑

匿名 さんのコメント...

単身赴任の謙也!NONO!!
父ちゃんが、開業医なんで自宅勤務や!!

行かせん!!(笑)

匿名 さんのコメント...

この、朝までワインで語ろうってのがいいかも~!! 男女なんだけどすごーく良い友達みいたいでさ・・・旦那交換なんだけど、すごく爽やかに感じるよー。
 
南国のTEA TIMEのセットってすごく魅力あるな~~♪♪ 雰囲気に酔うよね!!
ハイビスカスの花とかプルメリア、ブ―ゲンビリアって花が思い浮かぶな。

次の日のお互いの夫婦愛がより深まってるね。

うちは あき さんのコメント...

★凛ちゃん★

>自宅勤務や!!
ははは!!
そうやったんか。
小児科??
侑士は、外科医・・・

外科医・忍足シリーズも面白そうvvv
って、相手は景吾だったっけ・・・(^^;;

うちは あき さんのコメント...

★アリエルちゃん★

>旦那交換なんだけど、すごく爽やかに感じるよー。
ほほほ!! これってある意味凄い??
交換しても何もなし~~!!
あのピのつく奥様にがっかりされそうね!!(爆

でもアリエルちゃんのニオ⇔蔵も
爽やかだったわよ~~♪
真田SSでは、本領発揮って感じだったけど。 (笑

匿名 さんのコメント...

そうそう、外科医忍足は相手が景吾受だね。することやっちゃってますけど・・汗。かき方がきれいなんで私的にはこの作家さんは好き。秋からはどんな蔵謙を書いてくれるのか・・・まってるところ。今書いてはる蔵謙はとにかく二人は親友、ちょっとKIssしたくらいでは俺らかわらんやん?みたいな・・・シチユでございます。

謙也は変な意味じゃなくて産婦人科でもいいかも・・・いや、妙な意味じゃなくて・・・。今成り手が少ない貴重な産科医。か小児専門の病院も少ないんで開業医だといいな。
って・・・なにを真剣に・・・汗

うちは あき さんのコメント...

★凛ちゃん★

謙也の小児科なら新幹線で通っちゃうよ!!
ははは!! 謙也の場合、大病院っていうより、「みんなの小児科の先生」的な方がにあってる気がするよ・・・って、私もつられた。 汗。。。汗。。。

わ!! 外科医忍足、やばいっす!!
蔵謙なら読めるかも。ライトなやつ。(笑