ドリバトン？ お題： 旦那交換 ～テニプリコラボ～ "ONCE IN A BLUE MOON" （１）

** ご注意 **

このページを開けると自動的に曲が流れます。

うるさい！！っていう場合は、一番下のAudio をオフにするか、
音量をご調節下さい。

▲▲▲只今、こちらの曲は自動解除しております▲▲▲


今回は、【旦那交換】という難しいお題に挑戦です。

相方の久保田凛ちゃんとは、打ち合わせなしでシンクロする部分が何度かあってびっくりしたり、そうかと言えば話に微妙なズレがあったり・・・
でも私は『二人で創る過程』っていうのもかなり楽しませてもらいました。
あらためてお礼を・・・ありがとう！！　　

機会があれば再度やってみたいと思っています。
・・・って、まだやるのか！！？　と言われそうですが。。。（笑

このドリバトンシリーズ、何回かにわけてUPしていく予定です。
気長にお付き合い頂ければと。。。

イラストは久保田凛ちゃん作でございます。
素敵絵も描いて頂いて嬉しゅうございます♪


-----------------------------------------------------------------------------------------


※注意：テニプリの好きキャラを自分の旦那さんとして扱っております。 　　　　
　　　　その旦那を交換するという、物語です。 　　　　
　　　　嫌悪感違和感のある方はスルーしてください。
　　　　
　　　　テニプリキャラ指定：跡部景吾＆忍足謙也＆忍足侑士　
　　　　の３人が登場します。ご理解いただける方のみどうぞ。

Copyright©Rin Kubota　　

パートナー交換：

跡部景吾・あき夫婦　＆　忍足謙也・凛夫婦
（サブタイトル横に筆者名記載して有ります。 　
うちはあき＆久保田凛の合作です。）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
～プロローグ・景吾＆あきサイド～ （by あき）　　　　　　　　　　　　

二人でのんびりと過ごす新婚生活・・・だったはずなのに、
ある日俺のもとに届いた一通の招待状。　
いや、挑戦状とでも言うべきか。
『これを受け取った自信のある者だけの参加を待つ。
　腰抜けどもには用はない。
　お互いの愛への自信があるカップルだけ返信を乞う。』

「あーん？　何だこれは。　俺様にこんな俺様な招待状を送ってくるなんてな。
　いい度胸してるぜ。」

「景吾～。　どうしたの？　はい、ミルクティー。」
「あき、これ見てみろ。」
「何これ？　景吾にこんなもの送ってくるなんてね。
　もちろん、受けるでしょ？」
「お、おい、あき！！　このルール読んだか？」
「読んだわよ。　相手のカップルと交換なんでしょ？
　いいじゃない。　こんな挑戦されてやめるの？
　私は景吾のこと信じているから、大丈夫よ。」

おいおい、冗談じゃねーぜ。　本気かこいつは・・・
信じているから・・・って言ったってよ。
それだけじゃねーだろ？

俺は無意識にコーヒーショップへ忍足を呼び出していた。

「なあ忍足、どう思うよ？」
「なんや、跡部らしくないな。　あきちゃんがええならええやんか。
　それとも怖いんちゃうの。　自分、自信もないんちゃう？」
「何言ってやがる。そんなわけねーだろ。」
「ほな、受けたらええやん。　ゲームに参加したらやな、
　あきちゃんの気持ちもちょっとはわかるやろ。」
「あきとゲームとなんの関係があるんだよ。　あ～ん？」
「だいたいやな。　お前はモテすぎや。」
「それがどうした。　お前も同じだろ。」
「せやかて、俺は一人モンや。」
「俺はあきだけだぜ。　勝手に来る女どもは関係ねーだろ。」
「跡部な。。。だからなんも分かってへんちゅうんや。
　ま、ええけど。　あきちゃんは自分のことも試したいんちゃうか。」


あきが何だって？　
あいつのことは俺が一番よく知ってるんだよ。
俺様らしくもねぇ。
忍足に相談するなんてのは間違っていたかもな。



結局、このゲームに参加することが決まった。
『ルールは、ひとつ。
この旅行の２日目に決められた場所に行けば相手カップルがいる。
そのカップルとパートナーを交換する事。
そこで、夫婦の愛が更に深まれば勝ち。
相手に誘惑されてしまえば負け。』

行き先は・・・タヒチ！！
しかも、ファーストクラスで最上級のホテルに滞在だって～～！！
まあ、こんなの景吾にとっては興味外だろうけど。

景吾といえば、複雑な顔してる。
そんなに自信ない？


～当日～

「いよいよだね。　なんかドキドキするな～。
　相手って、どんなひとだろうね？」

まったく、こいつは何考えてるんだ？
言わねーけど、俺はこのまま行かせたくないんだよ！
あき・・・俺は思わず彼女を抱きしめた。

「ちょ・・っと、景吾・・・　あ・・・」

景吾が残したマークはくっきりしていて、
しかたがないからスカーフで隠した。

もう！！　ずるいんだから。


　　◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



～プロローグ・謙也＆凛サイド～ (by 凛）

「ただいま～～！
　お～、めっちゃええ味噌汁の匂い～～！！やっぱり飯やんな～朝は！」

早朝、近くの府営公園にランニングに行くのが日課の謙也。
そう大柄な人でもないけど、とにかくよく食べる。
食事は何をつくっても美味い美味いって言うてくれるんが、うちには凄い嬉しい。

「シャワーしたら飯食うから。何やったら凛、先食っててええで。」
「いいって、待っとくから。一緒に食べようや。」
そう答えたら、謙也は、シャツ脱ぎもって嬉しそうに笑いながらシャワーしにいった。

結婚して浅いうちら。
そんな、なんでもない日常が、ごっつい平和で、幸せやな～って思える毎日。

出てきた彼を待って、さあ食事。
「おまっとうさんやったな～。さ、食うで！
・・・ん？」
「ん？」

食べかけた手を止めて彼が言う。
「これなんなん？
テーブルの端にのせてあった一通の手紙。
「ん？なんかダイレクトメールちゃう？さっき新聞取った時一緒に入ってたんよ」
「ふ～ん・・・　　俺宛やん。何やろ？」

中身を開けて、見てる謙也。
見てるうち、怪訝な顔。

「どないしたん？」
「なんやこれ？見てみ。」

手渡されたのは「招待状」？
違う、「挑戦状」？？

『これを受け取った自信のある者だけの参加を待つ。
　腰抜けどもには用はない。
　お互いの愛への自信があるカップルだけ返信を乞う。』
「何これ？」
「凛、懸賞に応募とかしてたんか？」
「は？・・ナイナイ。大体この内容からして懸賞の景品とは、ちゃうってば・・・。」
「う～ん・・・。」

もう一度中身を一通り確認してから

「なんか面白そうやん。行ってみいひんか？」
と謙也。

えええ？！　　な？　何を言うてんのん？？！！

「見てみ、
『ルールは、ひとつ。
この旅行の２日目に決められた場所に行けば相手カップルがいる。
そのカップルとパートナーを交換する事。
そこで、夫婦の愛が更に深まれば勝ち。
相手に誘惑されてしまえば負け。
行き先：タヒチ！！
ファーストクラスで最上級のホテルに滞在』やで？」

「やで、って・・・どんな人達が来るかわかれへんし、第一、カップル交換で、滞在って・・・一泊ってことちゃうの？」
「何や？不安か？
俺が他の人と一晩おってどうなるかとか、心配なんか？」
「・・そ、そりゃ・・・。って、謙也は、どうもないん？」
「無い。」

あ・・・即答ですか・・・。

あかん・・・。そのまっすぐな瞳でみられたら。
『信頼してる』。。。。こんなことで揺るぐはず無いやろ？そうその目が言うてる・・・。
うちは一息、息を吸い込んで吐き出すと、
「そやな。懸賞に当たったと思って行ってみよか！チケットも同封されてて作り物でもなさそうやもんね！」
と言った。

「よっしゃ。決まりやな。」
って、こんな乗りでいいんやろか？？

「なあ、凛」
「何？」
「今一瞬、ちょっと妬いてくれた？」
「あほ！」
うちの言葉を聴いて、ニヤッと笑って肩すくめる。

それが謙也が照れてるときにする仕草やって事、自分で気がついてる？

「ほな、早速用意や！」
って・・・謙也、まだ今日出発ちやうから・・・・
「ちょ！まだ早いってば！！（苦笑）」

ああ、ボストンバック出しちゃってるよ・・・まあそれが謙也なんやけどね。
そやな、楽しめるかもね！！

って。。ほんま・・・かいな？



～当日～

「なぁ、謙也、ここまできて何やけど・・・」
「何やけど何や？」
「・・・」
うつむいてたら謙也に手を取られた。
「り～ん、な、ほら。まっすぐこっち見てみ。で、今俺に一番言いたいこと、言うてみっ」
一番言いたいことって・・・

「・・・うちには、謙也・・・しか居てない・・・」

謙也はニヤッと笑って

「ほな、大丈夫。
俺にも凛しか居てない」

力いっぱい繋いだ手握ってスタスタ歩き出す謙也。

ほんまに、負けるわ。。

そやな。そうやった！不安がる事なんてないな。
うん、行こ！！



　　◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


～交換～ （by あき）

指定されたホテルのロビーへ行くと、すごく懐かしい顔があった。
え？　もしかして、相手カップルって謙也くんたち～～！！？　
うそ～！！

「お前らだったのか、忍足。」
「いや～～、凛ちゃんお久しぶり～～～。」

「あきちゃん！！　ほんま、久しぶりやな～！
　そのスカーフめっちゃいいやん！」
「ありがとう」と、言いながら景吾を睨んでやった。
　なんか嬉しそうね、景吾ったら。

「なんや、跡部か。　これは驚きやな。」
「ああ、俺もだ。」


「ほな行こか、あきちゃん。」
「あーん？　凛、行くぞ。」

「おい、跡部。　いきなり呼び捨てかいな、ひとの嫁はん。」
「あ？　でも【交換】なんだろ？」
「それもそうやな。　俺も呼び捨てにしよか。」
「う・・・好きにしろ。」

こうして１泊２日の新たな旅が始まった。


　　　　　～ to be continued ～

-----------------------------------------------------------------------------------------

あとがき：　【交換】のきっかけはゲームだったんです。
そんなゲームに参加してしまう新婚カップルがいるのかどうか・・・
ツッコミどころはあると思いますが、まあまあそこは、
おもろいやん！！って思って頂ければ・・・と。




MUSIC BY KEIGO ATOBE "BELIEVE IN YOU", "INSIGHT"