2008-05-31

ドリバトン? お題: 旦那交換 ~テニプリコラボ~ "ONCE IN A BLUE MOON" (7)





※注意:

テニプリの好きキャラを自分の旦那さんとして扱っております。
その旦那を交換するという、物語です。
嫌悪感違和感のある方はスルーしてください。

Copyright©Rin Kubota 
テニプリキャラ指定:
跡部景吾&忍足謙也&忍足侑士の3人が
登場します。
ご理解いただける方のみどうぞ。

 
パートナー交換:
跡部景吾・あき夫婦 & 忍足謙也・凛夫婦

(サブタイトル横に筆者名記載して有ります。
うちはあき&久保田凛の合作です。)


(凛ちゃんのブログはこちらです♪)



【真相】(by凛)


コーヒーを入れて、景吾くんに渡すと

「紅茶・・・」
と彼は一言小さな声で呟いた。

「え?コーヒーあかんかった?」

「何でもねぇ。・・・いや・・・あきの奴は、紅茶が好きなんだ」
そう言った表情がとても柔らかくて、その表情に今更ながらやけれど、ちょっとドキリとした。

「そうなんや。景吾いい顔してる。うんうん、素直でええ感じ!」
などど、ふざけて言ってからようやく本題。

「・・・正直言うて、全部はわからんねん。
わからんけどこれは仕組まれたことやった。
って言うか、「仕組まれた」って言う言い方おかしいかもしれへん。」

「どういう意味だ?」

「そもそも、最初から変やったやん。

一体どっちが勝ったからって何のメリットがあるん?
その上こんなに身近なカップルがパートナーの交換なんて有り得へんて。

『夫婦の愛を確かめるようなゲーム』って、ある意味自分の気になるとこつかれてるだけの事で。
他人にとったら、何も関係もあれへん。」

コーヒーを口に運びかけた景吾君の手が止まる。

「そうか・・・・そう言う事か・・・・ったく、俺様としたことが・・・」
(景吾はここに来る前にこの事を相談した相手との会話を思い出していた)

「・・・うん。多分・・。てか、間違いないよ。

きっと謙也は景吾君からの手紙読んだ時点で誰の仕業なんかは、もうわかったと思うわ。

だから・・いや、だからって言うと又誤解受けそうやけど、それもあって、万が一よ、万が一、あきちゃんが謙也を誘惑するようなことがあっても、
あきちゃんとは何もないままやと思うねん・・」



「正直に言わせて貰うけど、一日、景吾君と一緒におって感じた。
こんなええ男、いくら自分の旦那さんやったとしても、奥さんの立場やったら、マジで色々不安にはなることあるやろなぁって思った。
景吾君のその洒落た所もかっこええととこも全部本物やから。
・・・奥さんにも、あきちゃんにも同じなんちゃう? 接し方っていうか・・・。
甘えたらええのに。性格やからしゃあないやろうけど、
『素直が一番』『弱み見せたもん勝ち』意外と女て、そういうのが特別キュンと来んねんて。」


「・・・飾らねぇな、おまえは」
「・・・ってか、うちら、二人とも飾るもんが何もないねん(笑)」

「俺もあきに飾ってるつもりはねぇ・・・が・・・、違いねぇ見栄はあるのかもしれねえな。」
「うん。今のままの景吾君はほんものやし、あきちゃんの前でも本物やろうと思う。
それはそんでいいんやと思うけど、でも、弱み?とか、かっこ悪いとこ、見せてくれるんが嬉しかったりもするねんて。
それはうちもあきちゃんも共通なんやと思う。」



「そうか・・・親友(あいつ)・・・か。」

「親友(あのひと)やね。お見通しやねんわ。こっちは従兄弟やしね。」


煽るようにコーヒーを口に運んで
「ったく、ややこしい事してくれやがるぜ」


「『仕組まれたゲーム』や無(の)おて、『贈り物』やね。
恋愛小説好きやし、ドラマチックな人なんよ。」

「こんな恋愛小説があるとも思えねぇがな・・・」
と言いつつ顔は穏やか。

そして空のカップを持って立ち上がる。

うちも同じくコーヒーを飲みきって立ち上がった。

「待ち合わせまで、まだちょっと早いけど、下降りるよね?」
と声を掛けた。

「ああ、そうしよう」

と、お互い片手には空のコーヒーカップを持ったままやったんやけど、不意にもう片方の手を取られた。
あっと言う間のことで言葉を出すことも出来なかった。

「一度しかいわねぇぜ。  Thank you 」

そして取られた手の甲に軽くKiss。


今まで偉そうに話してた事に対してもその視線にも急に恥ずかしくなってしもた・・・!
(だ、だらか、そう言う事を自然にしてしまえる人やから、あきちゃんが心配するんやっちゅーねん・・・)
うちは心の中で呟いた。

が、彼はそんなうちを気にする風もなく

「行くぜ」と勢いよくドアを開けた。

後を追って廊下に出る時に今までいた部屋に目をやると、窓の外に青々とした空が見えた。ごっつ、ええ天気や。
なんか自分の気持ちそのものやわ、と心地いい気持ちに包まれた。

その真っ青な空に浮かぶ真っ白い綺麗な雲。

白。
白は謙也の好きな色や・・・・・・ああ、早く謙也に会いたいな。

自然に笑みがこぼれる。うちも向き直って景吾君の後を追って部屋を後にした。


------------------------------------------------------------------------------------------

あとがき: 今回は【真相】のみです。^^
ゲームの仕掛け人は、実はそれぞれのカップルに必要な「何か」を
プレゼントした贈り主だったわけです。。。
さて、次回はやっと最終話です。 あとちょっとだけお付き合いを・・・



2008-05-30

王子様大好き#11 & ヘッドフォン推奨?激萌えヴォイス~~vv

  王子様大好き#11

今回のゲスト・・・
   エロの伝道師?? アリエロさん登場!!

アリエロさんも可愛いお声でございます。
ニオスキー全開!!で楽しいバトンでした~~♪pika26

今度はミニドラマやろうね~~!! (笑




立海ホストも凄くステキなんだけど・・・
私はやっぱり 
俺様でへタレな景吾がいい!!

もうSuwabeさんの声にやられっぱなしでございます・・・

乙女番長よりこんなのがでてます。
「かもめのコラソン」  曲名は可愛いのに・・・
ヘッドフォンで聴くとかなりやばいです。pucca_love_02


← 諏訪部順一さん       鈴木達央さん →


どっちも萌え度かなり高いんですが・・・
私の場合特に左耳が・・・!!! あ~~~~!!!

これね、Suwabeさんサイド、Suzukiさんサイド、それぞれあるのだけど、
やっぱり二人一緒の方が倍楽しめます


    

2008-05-26

ドリバトン? お題: 旦那交換 ~テニプリコラボ~ "ONCE IN A BLUE MOON" (6)

MUSIC BY 3 GUAVA TRIO "BRAND NEW DAY"



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 【景吾・凛サイド ~テイク~4~】 (by 凛)

「オマエがそんなに魅力的だったなんて・・・。
・・・・。遊びじゃすまない。。。。離したくない。そう思っ・・・」

「ちょ・・・なあ。。景吾。感情。。。もっと込めて? 
今うちを、信じてくれてるんやったら、もっと本気になってみて・・」

景吾・その存在を知ったんは随分前。でもこんな風に話したのは昨日がはじめて。
そう簡単に信用されたり劇的なことが起ころうはずは、無い。

わかってる。
でも。

どれくらいの時間見つめ合っていたんだろう。
もう一言。。。うちが付け加えて言った言葉の後に・・・景吾の目つきが変わった。。
そして出た一言、

「ただオマエが欲しい。離したくない。・・・愛してる。」

その一言は、うちの胸の奥の底まで響いてきた・・・・。




「・・・・景吾・・

ん・・・

・・ほんま・・・






すごいええわ~~~!!

今のんは、ほんまにグッと来た・・・すんごいドキッとしてしもたよぉ・・・」

せっかくテンションあがってそう言ったのに、景吾君はソファにすわったまま、うなだれて顔をこちらに向けた。

「なあ・・・」

「ん?」

「これを、朝までするってのか?」
「そないしよて、言うたやん。いざ言うた時にうちらの間に何もなかった証拠にもなるし。
そもそもどっちの愛の方が強いかて言うゲームって話やったわけやし。
体でどうしろとか言葉でどうしろとか指定もないし。

景吾かて朝まで寝かせへんとも言うてたやん」

「まあ。。。そうは言った。      ・・・確かにそう言ったが・・・!」

急に大きな声を出し立ち上がった景吾君に驚いてうちは思わず、ソファからずり落ちてしもた。



「さっき話したやん?仕組まれてるって話。」
「ああ、だから余計必要ねぇんじゃないのか?これ。」

うちはそれには答えず、
「謙也にも既に伝わってる状態よね?」
「ちゃんと伝わってるはずだし、他にも色々と整えてきた。何もねぇはずだ。。。はずだが。。。!
おまえは、凛は気にはならねぇのか?」

「成らん。
・・・なんて・・・そんな事あるはずないやん。
もちろん、成るよ・・成るに決まってる。
でも実際うちらはどう?

こうやって、何もないやん。
同じ部屋でバスは使ったけど(これはでも結構勇気いったし)、一緒に入った訳じゃないし、もちろん身なりかて整えてから出てきたんやし。
今かて、ソファで向かい合って座ってるだけやし。

ただ・・パートナーと離れてるってだけ、の状態やん?

それで、今は景吾がどんなけあきちゃんを思ってるんか目いっぱいきかせてもらってたとこやん。

たった今言うてくれた台詞は最高やったわ~。
『うちをあきちゃんやと思って本気で言うてみて』って言うてから言ってくれた台詞は、もういきなり胸に響いたわ」

「ったく・・・・俺は、一体どこで何をやっているんだか・・・完全に酔っちまったな。

あきは・・・あきは俺にとってとにかく魅力的な女だ。
実際あいつは学生時代からモテたようだぜ。よく忍足が「おまえ、ちゃんとみとかんと知らんぞ、どこぞの誰かに奪われても」何て言ってやがった。
まあ、相手が俺様じゃ適う相手なんていやしねぇだろうがな・・・・なんて事いいながら、ま男女の仲なんて理屈じゃねぇのは確かってこった。。。

・・凛、忍足は・・・」

さえぎるようにうちが口を開いた。

「景吾・・・謙也の気持ち・・・もしかして知ってたん?
学生時代、謙也があきちゃんに・・・憧れとったって・・・」

驚いて、ついあっさり口にしてしまった・・・。

「知っていたと言うか・・って、じゃ、オマエこそ、知ってて、今?」
「・・・だから・・・今度のこと・・・交換相手があきちゃんやて知った時あえて、余計にうちに対しての謙也の気持ちがどんなもんなんか・・・て。
うち自身が。。。謙也を信じてる、て言いながら思いながら。。。多分どっかで疑って。。。たとこ、あった・・・。正直言うて、否定出来へんわ。」

口元にうっすらと笑みを浮かべて、空になったコップを持ち上げ溶けた氷で唇をぬらす景吾君。

「なにほどな・・・。違いねぇ。

・・・好きな女を・・・見る野郎たちの目線が気になるのは男としちゃ当たり前だ・・・
忍足は。。ああうちのじゃなくオマエのとこ、だ。忍足は、他校とは言え、プレイスタイルもさすがに、全国レベルだった奴でもある。

当時、俺はテニスだけに情熱を燃やしてた。あきの事はその頃から気にはなりはしたが・・・特別に付き合っていたわけじゃねぇ・・・

試合遠征時、手伝いに呼んでいたあきと忍足がよく話してるのを見かけたぜ。
だいだいは、うちの忍足も一緒に居たようだったが・・他校だからって気になって無かったと言えば・・嘘になるな。

なんてこった本当に。

全く、俺様としたことがとんだ話を。
ったく、一体誰にしてるんだ・・・。」

・・・そりゃそうやね、うちかて同じ理由でそない思ってきてたんやから。



目頭を押さえてソファに座りなおした彼に

「絶対何もない。謙也は今はうちのことだけ見てくれてる。あきちゃんは魅力的やけど、それ以上のことはないよ」
「今は自信があるって訳だ?」

「自信?
違うよ。謙也のことを信じたい。。。が本音・・・。

けど、今は・・・」
「今は、なんだ?」

「今は景吾君を見てて。そう思うんよ。

あきちゃんが景吾君にどんなけ愛されてるかようわかったから。
あきちゃんがいつも景吾君のことサポートし続けてきてるってことも一日いて、ほんまよお解ったから。

そういう景吾君の。。なんていうか。。。自信もってるようでいて、普通にやきもち妬いてるんが・・わかるから。。()
景吾君にはあきちゃんしかいてないし、あきちゃんも同じやと感じるわ。

だからそう思える。

第一、いくら以前に憧れてたって言うても、結婚してるだとか、うちの事がどうとかじゃなくても謙也自体、ただの狼やないんやし。」


「あきのことは信頼してる、信用してるぜ。。
横にアイツが他の野郎と一緒に居るってだけで・・・・こんなに自分を見失うとはな。

普通に妬いてる・・・か。全くだ否定出来ねぇな。」

そういうと、改めてじっと見つめられた。その瞳は優しくて、彼の気持ちが今あきちゃんのところに飛んでるのが見てとれた。

うちは、
「素直でよろしい」
と言って笑った。

その台詞に、ふっと笑って、今度は真剣な顔でうちを見る。

「・・・じゃ、もうひとつ聞かなきゃならねぇな。おまえは、凛は・・・どこまで知ってる?今回の真相を」

うちは、深呼吸してから

「ちょっと、熱いコーヒーでも飲まへん?」

と言って、部屋に用意してあった、簡易コーヒーを入れるのに立ち上がった。






 【謙也・あきサイド ~テイク~4~】 (by あき)

「堪忍な・・・」

(あ・・・そういうことなんだ。)

「あきのこと・・・」

謙也が言いかけるのを遮る。

「いいの。 私も謙也の事知りたいから。
 朝まで付き合うことにするわ・・・」

謙也のベルトをはずす。

「え? お、おい・・・あき!!」
(やめろ、あき!! 反応したらどうすんねん。
 責任とってくれるんか?  凛! 俺は無罪やで~~。)



「ははは! 謙也!! あせった??」

「は?? 何すんねん。 ほんまに。」

「謙也が先にしかけたんでしょ。
 私を試そうなんて・・・ずるいわね。」

「気ぃ付いとったんか。」

「当たり前でしょ。
 謙也、最初から凛ちゃんしか見てなかったもん。
 ずっと、気にしてたんでしょ? 
 そんな謙也がこんなことするはずもないって信じてた。」


「あきには勝てんなぁ。
 跡部のことはどうなん? 信じてるん?」


「当然よ。
 ただ、謙也が凛ちゃんを気にする程には、気にしてない・・・かな。」

「せやから、試してみたくなったんや。」

「で?」

「反対にやられた・・・」

「謙也って可愛い。」

「もう、やめや~。 向こうの部屋見てみ。」


私は、ベッドルームのドアを開けてビックリした。
さっきの甘い香り・・・
所狭しと飾られた南国の花とティーポットとクッキー。
お湯を入れるだけになって、綺麗にセットされている。
これは・・・ 


「跡部からや。」

「景吾からって・・・どういうこと?」

「俺らがディナーに行く前や。」

「謙也、コンシェルジュと話してたよね?!」


  ***************


そう、あん時や・・・

「跡部さまよりこれをお預かりしております。」

いったいなんやねん。 この封筒。

『忍足、お前は気づいているか?
 どうやら、俺たちは仕組まれているようだ。』

やっぱりな。 どうもおかしいと思ってたんや。
なになに・・・


『とにかく、俺はこのまま続けるつもりだ。
 凛は、大切に扱うことを約束してやる。
 お前は、どうしたいのかわからねーが、
 あきには・・・まあ、お前ら次第だがな。』


ったく、相変わらずやなこの文面。
笑ろてしまうで、ほんまに。
まあ、凛が無事ならええっちゅー話や。

お、まだなにか書いてあるで。


『あきは、寝る前に紅茶を飲むから、用意させておいた。』


なんや、お前は。 あきの執事か
俺にどうせっちゅーんや。
はよ、凛を返せっちゅーねん。
お前も楽しんでるんやないやろな?


  ***************


「ちゅーことや。」

「景吾は、知ってたんだ。」

「いや、気が付いた・・・ってとこや。」

「だけど、一体誰がこんなこと。」

「意外と知っているやつか、身近なやつやったりしてな。」

「ほんとね。 ま、誰でもいいか。 私は、結構楽しかったし。」

「せやな。 おもろい旅行やったわ。
 俺もこんな風にあきとデートできるとは思ってもなかったしな。」

「なあにそれ。」

「まあ、あれや。 昔のことやし。」

「あ~。 侑士くんが随分前になんか言ってたっけ・・・
 凛ちゃんは知ってるの?」

「知ってるよ。 俺らストレートやし。」

「なんか、いいね。 そういう関係。」

「俺らって、いつも自然体なんや。
 お互いを探ることもないし、空気みたいなんやけど、
 いつもお互いを感じてるっちゅーか。。。
 しゃあけど、なんやな、 凛が居てへんと落ち着かん。」

「わかる!!
 なんかこう、ぽっかり穴があいちゃっているっていうか・・・
 でしょ??」

「せやせや・・・。 って、何を言わせるねん。」

「じゃあ、もう、朝まで飲んじゃおうか?
 いや、紅茶じゃなくて、ワイン。 どう?」

「ええな。 そないしよ。」



それから随分語り合った、謙也は本当に優しくて、楽しい人で、
景吾以外の男の人と一緒にいてこんなにリラックスできるなんて
自分でも信じられなかったけど、きっとこれからもずっといい友達で
いられるって感じた。



「あき、このクッキー食べてもええ? お腹空いてきた。」

「じゃあ、紅茶いれるね。」

「お!! めっさ、美味しいで。 跡部のやつ、えらい気ぃきくやん。
 凛にも買うてやりたいわ。」

「景吾の選ぶものは、なんでも美味しいのよ。
 あとで、凛ちゃんにもお届けするわね。」



そう、景吾の用意してくれたクッキーには、お腹がいっぱいじゃなくて、
胸がいっぱいになった。
 


もうすぐ夜が明ける・・・景吾に逢える。
なんかとてもドキドキするような、新鮮な気持ちがした。
高校生の頃、初めて景吾とデートした時みたいに・・・



~ to be continued ~


------------------------------------------------------------------------------------------

あとがき: 今回も長くてすんまそん。(^^;
やっぱりさ~。 【旦那交換】なんてできないよね!!?
恋人設定だったら、違った展開になったかも・・・??

謙也とあきちゃんって相変わらずバカップルで、
景吾と凛ちゃんカップルとの重さの差を感じてしまった回でした。(笑


2008-05-24

ドリバトン? お題: 旦那交換 ~テニプリコラボ~ "ONCE IN A BLUE MOON" (5)


Music by Keigo Atobe, Oblivion The Ultimate Hard Worker



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 【景吾・凛サイド ~テイク~3~】 (by 凛)


部屋に入って先に言葉を発したのは景吾君の方だった。

「取り合えず、さっぱりさせてもらうぜ。
。。。っとレディファースト・・・のほうがいいのか。」

その言葉を聞いてうちがくすくす笑うと、景吾君は怪訝な顔をした。

「あ、ごめんごめん。  景吾いつも、あきちゃんと、一緒に入ってるんやね、お風呂。」

冷静な景吾君がたじろぐほどの、大きなリアクション!
「な、何だってそんな事がわかるんだっ!」

しかも顔・・・赤・・。
以外とわかりやすい単純な人なんかもしれへん・・、こんな時やのになんか笑ろてしもた・・。

「今の、レディファーストのとこ・・・ちょっと変やったもん(笑)
いつも先も後もないなら一緒に入るんだなって。そんな気がしただけ。」

「まいったな。。。

と、とにかくだ、今は俺たちの事を考えようぜ・・・」

「そやね、じゃあ。。景吾、先に入ってくれる?」


景吾君がシャワーを浴びている間、携帯を取り出して見てみる。

やっぱりメールも着信もない。。。

そして渡されていたいざと言う時の電話番号を何気に眺めて見てみた。


しばらく眺めて、大きくため息をついて、携帯と一緒にバックになおす。


そして、ドアのほうへ。。。
空けて外をみる。
もう時間は既に夜中の1時を過ぎてる・・・・・。



謙也どうしてるん?
あきちゃんと、どうしてるん?
謙也、うちの事思い出してくれてる?


いや、大丈夫「俺には凛しか居てない」って言うてくれてた。嘘やないよ。
うちは自分で自分に納得させた。


そうしていたら、
景吾がバスからあがってきた。


「いいぜ。ゆっくり入ってきてくれ」
と一言。

「うん。でも・・・その前に、もうちょっとだけ話ししたいねんけど。。。付き合うてくれる?」

景吾君はフッと笑って、

「ん?何だ・・・ここまできて、気持ちが変わったのか?
ま、いいぜ。そうだな、じゃワインでもどうだ?」
「ええね。じゃ、グラス用意するね。」

それからもう一度飲みなおし・・・。
一体どんだけ飲むんやら・・。

どのくらい話したんやろう・・・空いたグラスを置いて

「ほな、お風呂使わしてもらうから」

そう断ってからバスルームに・・・。

彼、結構酔ってそうやわ。
そりゃそうやよね。尋常で居られるはずないわ。
うちもやけど。。。



お湯を張りながら体を洗って、ゆっくりつかっていると、気持ちもほぐれる・・・。
わかっていた事とは言え、謙也以外の人と同じ部屋でお風呂に入ってるやなんて・・・どう考えてもどうかしてるわ・・・・。

正直、今。そこのドアを開けて万が一、入ってこられてもどうすることも出けへん・・・。

でも、景吾君は絶対しない人やと思う。



もたもたするくらいの時間を使って出たうちは、窓のほうを向いている景吾君に声をかけた。

「おまたせやったね」

「ああ。」


「本気で・・・・。しよ、な。」

「ああ・・・そっちこそ大丈夫なんだろうな? 酔っ払って眠っちまうんじゃないのか?
俺は朝まで、寝かせる気はねぇぜ?」


「すごい・・・台詞や(苦笑)。

本音言うと・・・確かに、ちょっと怖いけど・・・。

うち、普段は早寝早起きやからな~・・・途中で寝てもたらごめんやデ・・・」

「こんな時までそんな事を・・・
いや、もう、うんちくはいい。。。。

さあ、始めようぜ」

そういうと、手に持っていたグラスをテーブルに置いて、彼は私にゆっくりと、近づいてきた・・・・




 【謙也・あきサイド ~テイク~3~】 (by あき)

「あき・・・」

謙也の顔が近づいて来る・・・私は思わず顔をそらした。
ちょっと、待ってよ。 どこからこういう展開になるわけ??
謙也、近いよ・・・

「覚悟はできてるんやろ。 
 さっき、俺次第・・・ていうてたしな。
 ゆっくり朝まで楽しまんとな。」

耳元で囁く謙也。 ふわふわの髪が触れる。
その柔らかな感触は、この状況を忘れてしまいそうになるくらい
心地よいものだった。

ダメ!! 冷静にならなきゃ。。。
景吾、どこ? はやく来てよ!!

「そう、言ったけど・・・あの・・・」

「ほんなら、まずこうやな。」

「え?! え?? 何?! やだ・・・謙也・・・」

(こんなの謙也じゃないでしょ?? 酔ってるの?)

謙也は私のスカーフを解いて、目隠しをした。
そのままドアを開ける。 

「あき、何が見える?」

・・・答えられない。 もう今は景吾しか見えていないから。
それに、この甘い香りは・・・ 
部屋中にほのかに香る上品な香り・・・

「どないや? ええ感じやろ?」

「そうね・・・気に入ったわ。
 だから、このスカーフとってくれない?」

「まだや。」

謙也に抱きかかえられてベッドルームへ入る。
ここまで来ても、私は謙也が本気で言っているとは
思えなかった。 

「もういいでしょ。」

「なんや。これからやないか。
 あきの可愛い顔が見られへんのは勿体無いからな。
 スカーフはとったる。」

「謙也・・・あの・・・シャワーくらい浴びない?」

「それって、誘っとんのか?」

「え? ち・・・違うよ。 先に行ってきていいから。
 その方が気持ちいいし・・・ね?」

「そんなん待てへんて。」

「でも、あの・・・ あのね、私、景吾しか知らない・・・
 だから・・・」

「ほんなら、他の男も楽しんだらええねん。
 なあ、あき。 俺のマークもつけてええんやろ?」

謙也の重みを感じる・・・

謙也、あなた、本気じゃないでしょ?
どうしたの?

景吾・・・私のこと信じていて。



~ to be continued ~

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あとがき: 今回は短いです。(^^;  やっと、交換っぽくなってきた?
このストーリーの登場人物の設定は24歳くらいだからね。 
オトナの雰囲気もいいかしら??



2008-05-23

王子様大好き#10

 『王子様大好き#10』

  
HAPPY BIRTHDAY SANADA♪ 特集 


 今回は、お初の・・・ぴかちゃん!!

お話したのは、初めてだったよね。
本当はもっと、ゆっくりいろいろお話したかったです。
またの機会に是非!!


ラブプリの中でもちょっとだけ塚さま特集になっちゃたけど、
やっぱり、塚さまは、クールに見えて実は天然・・・っていうのがいい。
こ~んなこともしちゃいそうよね!!  
      ↓
      ↓

                     
    「卍解!」   


2008-05-22

ドリバトン? お題: 旦那交換 ~テニプリコラボ~ "ONCE IN A BLUE MOON" (4)

** ご注意 **

このページを開けると自動的に曲が流れます。
うるさい!!っていう場合は、
一番下のAudio をオフにするか、音量をご調節下さい。pika21


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 【景吾・凛サイド ~テイク~2~】 (by 凛)


宿泊予定のホテル。
その1階にはティールームやしゃれたショッピングゾーンがある。

「うち、普段はカジュアル系しか着えへんねんけど・・」

「まあ、それはそれで悪くはねえけど、最上階のラウンジだぜ。シックに行こうぜ。俺もスーツにするんで、見合うように。
おい!」
指をならして、店員を呼ぶ景吾。

「彼女に似合いそうな服をチョイスしてみてくれ」

それだけ言うとこちらに向き直って

「1時間は掛かるだろう。俺は部屋で着替えて先にラウンジで待ってるぜ」と行ってしもた・・・。

お~い。。。

ラウンジって1箇所?
最上階って??

謙也は待つのは嫌いだけど、別々に行動することのあまりない人だからな~・・・何もかもが謙也と違いすぎる。

んじゃなくて、景吾君のことをきっと、普段はあきちゃんが全部把握して動いてるんだろうなて思う。

謙也とショッピングに行ったら、

「これええやん?一回着てみ?サイズ合ったら買ったるし」
「俺の服も見て?やっぱ、さっきの凛の服とやったら、このシャツなんか結構合う気がせん?」
って始終何だかんだ、しゃべってる。

うちはといえば、服がどうとかより、そういう謙也見てるんが楽しいんやけどね。

そんな事思ってたら店員さんが色々運んできてくれた。

って。。。言うてもなにこれ?背中開きすぎ!?
げ・・・なにこれ・・・超ミニとか??

あ・・・でもうちのこの身長で合う服、既製品じゃそうそうないねんよね。

結局、黒の膝丈のキャミ風のドレスとそれに合いそうな上着を選んだ。
そうしたら、店員さんから
「跡部様からお預かりしておりますのでこれを」と手渡されたジュエリー。
煌びやかなダイヤ?(まさかね?)のちりばめられたしゃれたネックレスと、ピアス。
ピアスは3つあいてるんやけど、いつ知ったんやろ・・ちゃんとみっつ、うまく並ぶように別のものをチョイスしてくれてある。

髪もちょっとセットしてもらって・・・メイクも・・・って誰これ?うち?

今謙也に会っても、うちやって気が付かんかもしれへんな・・・。
そう思いながらなれないパンプスを履いてみる。
なんだか、変身したみたいで。えらいこそばいなあ・・・。

とりあえずお礼を言って、最上階へ向かう。
エレベーターは意外と混んでいて、なんだか自分の姿にドキドキしつつ、視線も(誰も見てないだろうに)気になって落ち着かず、最上階で降りる。

ドアが閉まる瞬間エレベーターを振り返った時に、
後ろ向きで立ってた、スーツの人・・・最上階なのに降りへんのかな?

と、思いつつ、

ラウンジてどこ?と見渡す。

ああ、エレベーター前に入り口があったから一安心。
入り口で名前を告げると、景吾のところに案内された。

「おまたせやったね。景吾」
横に立ったうちをみて、とても驚いた顔をしている。

「凛?
いや。よく、似合うぜ・・・うん。センスもいいじゃねぇか」
と、気に入ってくれた?ようだった。
「ネックレス、先にチョイスしてくれてたん?驚いた。
「ああ、選んだのは店員だが、服だけじゃな。たのんでおいたんだ。」
さすが、ぬかりない・・。

「外、暗くなってきたね。」
「ああ、夜景もいいもんだぜ」
「まずは乾杯だ」
「そうやね」
お酒は強いほうではない。あまり飲んでしまうと後があかんわ。。

それから屈託のない話と豪華な料理を楽しんだ。

かなりの時間色々普段聞けないようなドラマチックな話を聞いて楽しんでいた。
もう何杯目だろう、グラスをあけて、景吾が言った

「覚悟、してきたのか?」
「景吾は、どうなん?」
しっかり瞳を見て話す。

「綺麗だぜ」
自然に笑った顔で急にそう言われた。

「・・・夜景が?」
そう答えると、クククっと可笑しげに笑って

「根っからの関西人だな。落としにくくてかなわねぇな」
と苦笑している。

ギブなら、かける電話番号は聞いてある。

「何かあったら、迷わんとかけるんやで」謙也はそう言ってくれてた。


今のところ謙也からはメール一つ来る事もない・・・。

あきちゃんは・・・多分謙也が昔憧れていた人・・・。
それを景吾君が知ってるかどうかは疑問やけど・・・。

そんな事を考えてたら、
「もう一杯どうだ?」
そう言われ
「うん。じゃ、景吾と同じものを」と頼んだ。
普段の飲む量の倍は飲んでるわ・・しかもチャンポンやし。

とにかく感傷的になってしもたらあかん。

決めた・・・そうしよう・・・。

ウエイターが持ってきてくれたグラスをかざして、一息ついてから言うた。
「景吾、もう一回乾杯しよう。
飲んだら・・・部屋に。
それから・・・うちと朝まで付き合って・・・。」

少し酔いが回り始めていたような景吾やったけど、その言葉に目を見開いた。
「・・・」

彼も迷っているんだ。ハッキリ感じる。
でも、女の方からそういわれて、
即答で
「お断り」
とも言えない人なんだろう。


とりあえず謙也からの連絡もないままなんだ。続行って言うことなんや・・。

そういうことは、あっちが進行していると見るしかない。
一夜だけのドリームやん。

全部夢なんや、きっと。きっとそうや。



店から出る時には自分の足元もかなり怪しい状態だった。
エレベーターを待つ間、少し足元の怪しいうちは景吾に肩を抱かれるように支えられていた。
それが嫌だという感じは全くしなかった。

少しの間、景吾と話しながらエレベータを待った。

エレベーターがきて乗り込んだ時、
「おい」と声をかけられた。
「本気か?」
それには答えず外を眺めて景吾の肩に寄りかかってみる。

部屋の階に到着、自然に肩を抱かれたまま、ゆっくり、部屋へ向かった。



謙也。。。



 【謙也・あきサイド ~テイク~2~】 (by あき)


真っ暗になったビーチをあきと手を繋いで歩いていた。
俺はといえば、だんだん凛の事が気がかりになってきてた。
せやけど、ここにあきを置いて凛を連れ戻しにはいかれへんやろ?

あきがこのまま続けるいうのやったら・・・

そんな事を考えてたらあきの手を離してもうた。

「謙也? やっぱりやめたい?」

俺のことを覗き込んでそんな事を聞くあきが妙に可愛く感じて、
慌てて手を握り返した。 

「そんなことないて。 ホテルへ戻って、レストランでもいこか?」

「そうだね。」


あの『挑戦状』に書いてあった通りの豪華なホテルだった。
私はせっかく謙也からもらったお花が枯れない様に、
コンシェルジュに部屋に綺麗に活ける様お願いした。


「ここの最上階に景色のいいレストランがあるて言うてたで。」

「謙也、ここじゃなくて、外に行ってもいい?」 

 

そんなとこ行ったら景吾がいるに決まってる・・・
景吾のこと見ちゃったら、きっと続けられないだろう。
こう見えても結構いっぱいいっぱいなんだから。


「ほら、地元の人たちが行くような家庭的なところの方がいいな。」

「ええけど? ほな、ちょっと待っとって。」


謙也はコンシェルジュとなにやら話している。


「どこかいいところあるって?」

「ん。ちょっと離れてるけど歩ける距離や。」


レストランはこじんまりしていて、テラスにもテーブルがあった。
バンドも入っていて、それぞれのテーブルで演奏してくれる。

「ステキな奥様へ音楽のプレゼントはいかがですか?」

私たちのところにも来てくれた。
外国ではよくあることなのに、とても恥ずかしそうにお願いしている謙也の
表情は綺麗な顔とはアンバランスで、魅力的。
この顔を見るためなら何度でも意地悪できちゃうだろうって・・・
イケナイ事考えてしまった。

凛ちゃんも黒くなったりするんだろうか・・・??


音楽を聴きながら、前に景吾と行ったニースのレストランを思い出していた。
そう、ここと雰囲気が良く似たあのお店。。。 
なんの連絡もないな・・・景吾ならいつも連絡くれるのに。
ううん。 ダメダメ!! 今夜は謙也と楽しもう・・・ 

「あかん。めっさ照れるやん。」

「そんな謙也って、好きだな~~。」

「おい!!」

あ~、その顔!! もっと見たくなる。
私ったら・・・きっとワインのせいね。

ほろ酔い加減には心地よい海からの風。。。
私たちはとても気持ちの良い時間を過ごした。




俺達はエレベーターに乗り込んだ。

「あき、ほんまにええんか? 止めるんやったら、今しかないで。」

「謙也次第だよ。 どうしたい?」

俺はあきの本心を探るように瞳をまっすぐ見て言った。



「ほな、朝まで付きおうてもらう。」



朝まで・・・か。 

はっきり言って謙也からこの言葉を聞くとは全く思っていなかった私。
どうしよう・・・ そしてもう部屋の前。


~ to be continued ~

------------------------------------------------------------------------------------------

あとがき: ストーリーも中盤にきました。。。 それぞれのカップルが相手カップルを
       気にしつつも楽しんじゃってる・・・って感じだけどその先には何があるのかしらね。
       跡部くんも謙也くんも相変わらずマイペースです。
       少しは、進展するのかどうか・・・
(^^;



        


MUSIC BY HYOTEI ETERNITY, "FUJYORI"


2008-05-17

ドリバトン? お題: 旦那交換 ~テニプリコラボ~ "ONCE IN A BLUE MOON" (3)

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※注意:テニプリの好きキャラを自分の旦那さんとして扱っております。     
    その旦那を交換するという、物語です。     
    嫌悪感違和感のある方はスルーしてくださ
い。
    
    テニプリキャラ指定:跡部景吾&忍足謙也&忍足侑士 
    の3人が登場します。ご理解いただける方のみどうぞ。

Copyright©Rin Kubota  
パートナー交換:

跡部景吾・あき夫婦 & 忍足謙也・凛夫婦
(サブタイト
ル横に筆者名記載して有ります。  
うちはあき&久保田凛の合作です。)


(凛ちゃんのブログはこちらです♪)

 

【謙也・あきサイド~テイク2~】 (by あき)



侑士くんからいつもいろいろ聞いているけど、

謙也くん達と会うのは本当に久しぶり。

久しぶりの再会がこんな形だなんて・・・

離れていく景吾の背中を見ながら少し後悔していた。



「・・・ちゃん!!」



「え??」

「どないしたん? 聞こえへんかった?」

「ごめん・・・」

「なんや、浮かん顔して。

俺の顔みてみぃ。 ほら!! こっちのほうがええ男やで。」



さっきまでの憂鬱な気持ちも忘れて思わず笑ってしまった。 

何だろう、このひとのまわりにはなんかよくわからないけど、

柔らかい空気を感じる。

そう、初めて会った時もそう思ったんだっけ。



「行きたいとこあるん?」

「うん。景吾とは多分できないこと。」

「そんなん、あるんか?! 驚きやな。」

「マルシェ(市営市場)に行こう。」

「市場でええんかいな? あきはおもろいな。」



「・・・なんか恥ずかしいわ、そう呼ばれると。」

「あ、俺のことは謙也でええから。」



いくら跡部が行かないからと言っても市場とは驚きやで。

それとも俺そない警戒されとんか? 



果物、野菜、花等のブースがたくさん並んでいる。

おみやげ物はきっとここで全部買えるだろう。

こんなデートも悪くない。 ううん、謙也とならきっと楽しい。



「わぁ、このフルーツ美味しそうだよ。食べてみてもいい?」

「どうや?」

「あ・・・け、謙也!! びっくりするじゃない。

 自分で食べられるからいいよ。」

「あき、今は俺ら夫婦やん。このくらい普通やろ。」



え?? 凛ちゃん達ってば、いつもこんな楽しいデートしているのかな。

凄く羨ましいって思う。

いつも明るい凛ちゃん、このひとがいるからなんだね。

それにしても謙也くんは爽やかなひとだわ。

ほんとにあの侑士くんと従兄弟なのかしら??

ま、彼らの共通点って言えば凛ちゃんを見る目がすごく優しいってとこかな。





「じゃあ、次いくで!」

謙也に手を繋がれて走った。 なんか不思議な感じ。

走るのってこんなに楽しかったっけ?



「謙也、ちょっと休もう。 食べすぎちゃったし、疲れた。」

「じゃあ、ちょっと待っててくれへん?」

ものすごい勢いで走っていってしまった。



「これはあきにや。」

ちょっと赤くなった顔を隠すように横を向いている謙也。

きっとお花を買うっていうだけでも恥ずかしかったのだろうと思う。

何もかもが景吾と違う謙也に戸惑ってしまう。

「・・・謙也・・・ありがとう。とても綺麗だわ。

 私もね、謙也にあるの。 ココナッツジャムよ。 珍しいでしょ?」

「おおきに。」

(って、おい!! ジャムや~~?? なんやねん?

 やっぱり、かなり警戒されとんのかな~俺?

 そやけど、全然変わっとらんな。

 あん時は、こういうとこが気にいっとったんや。)

「あき、これから先は俺の番やで。」         

「謙也の? まだ歩くの?」

「そうや。 ほんなら行くで。 

 荷物があるから抱っこはしてやれへんけど。」

「ひゃぁ~~。おろして~。」

「あかん。 この方が速いし。」

謙也は私を肩に担いで歩き出した。

こんな格好なのに、謙也の歩いていく振動がとても心地よくて、

眠りをさそう・・・それにどことなく体格が景吾に似てると思った。

景吾・・・どうしてるの?




俺はヨットをチャーターしとった。 これがほんまのプランやった。

昔、ええなって思っとった子とのデートやからな。

こない綺麗な海でのセーリングはきっとあきが気に入るやろうと思ってん。

驚かしてやろうと思っとったのに、なんや、眠っとるし。

まあ、ええわ。 俺のこと警戒しとった訳やなかったんやな。

俺は待つんは、めっちゃ苦手やけど、今日は特別や。



俺は気持ちよさそうに眠っているあきの髪をそっと撫でた。



「う・・・ん。 景吾?」



わっ! ほんまびっくりするやんか。

跡部のこと呼ぶ時はえらい甘い声なんやな。

一瞬ドキッとしたやんか。 あせるで、ほんま。



「起きたん? あんまりやなー あき。 跡部はおらへんで。」

「謙也・・・!! ごめんね。 あれ? ここって・・・」

「綺麗やろ?」

「凄く綺麗だよ、謙也!!」



どこまでも続く青碧のラグーンと白い砂のコントラストは涙がでる程美しくて、

すごく近くに柔らかく笑う謙也がいて・・・

とてもシアワセな気分になってしまった。

謙也のこういう雰囲気って凛ちゃんと繋がっているんだね、きっと。

あの子の事は、そんなにまだ詳しくは知らないけど、

同じ年なのに妹みたいな感じなんだよね。

とってもあったかい感じで、可愛いのよ。

そう、謙也と似ていると思った。



「今日は、あきが一緒やからな。 ゆっくり行くで。」

「無理しなくていいよ。 私は平気だから。」

「ええねん。 たまには。

 それにもうすぐ日が暮れるしな。 早くもどらんと。」

「もう少しだけ・・・ねぇ、謙也、サンセットが見たい。」

「ええのん? そないなこと言うたら、こんなんしてしまうで。」



俺はふざけたフリをしてあきを抱き寄せた。

きっと、嫌がってもう止めるといいだすやろ。

それでええねん。

このまま部屋まで行って朝までなんていうのは、無理な話や。

凛に耐えられるはずもないやろ。 あきだって同じはずや。

ゲームの勝ち負けなんてええねん。

何が大事なんかはもうわかってるんやし。



「謙也・・・」



あき、景吾~って泣かんといてや。 



「本当に美しいわね。 今日1日どうもありがとう。

 すごく楽しかったわ。」



へ?? あき・・・今・・・?

ええのんか? 照れるやん。

・・・って、俺なにやっとるん?



私は感謝の気持ちを込めて謙也の頬にそっとキスをした。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



【景吾・凛サイド~テイク2~】(by OCC(凛))



よし!っと思ってきたつもりやけれど・・・・
跡部くん・・・何にって、ただそれに動揺してるわ、うち。。。。

謙也は・・・・・・どうするんやろうか、明日まで。



とか何とか浸る間もなく・・・・・跡部君に促されてあっさりと、付いてきてしもた訳やけど・・・

完全に跡部君ペース。

氷帝テニス部の部長であったまんまの彼だなと再確認してしもた。

あきちゃんて、この跡部君の「奥さん」なんやなぁ。。。
ほんといろんな意味で凄いわと、本気で感心してしまう。

あきちゃんとは中学時代の彼の試合の時応援に行って、会場案内のボランティアしてやった時に初めて会った。でもその時はその程度。

とにかく可愛くって、明るうて、存在自体が目立つ子やったな~。

謙也から直接には一回も聞いた事はないけど・・・
侑士が来た時にもよく、あきちゃんのこと聞いてやったな~。

彼女みたいな人が、きっと謙也の好みなんやなって思ったりしたことあった。

うちとは付き合う前の話やけど。

そうやって聞いてるうちに、なんか知らない人と思えなくなってた。
彼女らの盛大な結婚式にはうちまで呼んでもらって、あきちゃんには気さくに話して楽しい思いさせてもらった。



「さて、と。
今日は、俺様が、凛のために極上の1日を用意しておいてやったぜ。」
うちに向き直って彼は、その自信に溢れた瞳を細めて微笑みながらそう言った。
「うわ~、ホンマに??凄いわくわくやわ~。。。懸賞で豪華ツアーが当たった気分やわ~!」
そない言うたら彼は眉間にシワを寄せて、

「おいおい、今日はただの庶民じゃねえんだぜ。
(しかし、忍足で普段関西弁は耳慣れてるつもりだったが、パートナーが関西弁ってのは調子狂うぜ。
ま、それごときで、たいして動揺する俺じゃねぇがな)
今日は目いっぱい俺様に酔って貰うぜ。」

そして自然なウインク。

本当にそうやって振舞うのに嫌味が無くて、絵になる人。

侑士と謙也は従兄弟で、学生時代長い休みは謙也のとこに侑士が来てて会ってたから、その度に跡部君の話も聞いてきたし、試合会場での彼の試合も見せてもらったこともあったけど

「跡部みたいな奴、絶対おらんで。」

いい意味でも、特殊な意味でも、侑士の言葉そのままの人やな。

跡部君が、結婚するんだと聞いたときはもうなんだか驚いて混乱したくらいやったんは今も忘れられへん。
あきちゃんは魅力的な子やし、活発でユーモアもあって、しかも英語も堪能。
だからほんとにこの二人ってお似合いやわって思ってたからそれは、もうひゃ~美男美女CPやん凄いわ!って思ったんやけどね。

驚いたちゅーのは、こんな若くして跡部君が結婚を決意したってことに対して。
その位、あきちゃんを愛しとったんやろなと思った。

「景吾君?」
「あん?景吾、で構わねぇぜ」
「ほな、遠慮なく。。。景吾、今日一日、楽しませてもらうわなっ。あらためてよろしゅうにっ」
「ああ。じゃあ、まずはクルージングと行こうじゃねえか。」
にやりと笑って自然に、手を取られた。

「あ」
手をにぎられた瞬間、思わず声が出た。

「ん?何だ?夫婦なら、手くらいつないでもおかしくはねぇだろ?
それともあいつとは手もにぎらねえような夫婦なのか?
・・おっと今日はお互いのパートナーの話はタブーだったな。

さ、行くぜ。」

「・・あ、うん。そやね。

クルージングかどんなんやろ?普段経験できへんようなことが色々楽しめそうやわ。
ほんまに豪華ツアー当たったみたい。」
「ったく、面白い奴だな。」

笑いながらそう答えた彼はスタスタと、うちの手をにぎったまま歩き出す。

・・・・手を取られた時、そのこと自体に驚いたんやなかった。

その手の感じが、あまりにも謙也に似ていて、その感触に驚いておもわず声が出てしもた。

そういえば背格好も同じくらいかもしれん。

さらさらとゆれる髪に、切れ長の目。
まさにその瞳は自信に満ち溢れてる。

手に入らないものなんて何も無いんだろうな~~。
そんなオーラが全身から出てる人。

「あん?何だ?」
うちの視線に気づいた彼がその瞳を細めて問う、
「ううん。何もあらへんよ。景吾、ごっつカッコええな~、俳優さんみたいやなと思って見てしもた(笑)」
「おい、凛。俺は俳優でもねぇし、興味もねぇ。
ただ自分に自信のねぇ奴にだけは、成りたくもねぇし、成るつもりもねぇ。

でもその凛の台詞は褒め言葉って事になるのか? 
ま、悪くねぇぜ。」

そう答えると手を更に強くにぎって、視線を合わせて、ふっと笑う。

これ、ホストクラブやったら間違いなくナンバー1の指名率やろな。。。

にしても、これはあかんは、大きい誤算やった。。。

うちは・・「手」の感覚にはとにかく、弱いんや。いわゆる弱点(手フェチと言うノンかな)・・・。
謙也に対して揺らぐ気持ちなんて持ってない。自信ある。
でも・・・この感覚は・・ち、近すぎる!!謙也に。

ちょっと揺らぎ指数が異様に高い!
そ、そろそろ離そう・・・。

「なあ、景吾」
「何だ?」
「手、離していい??」
「ん?」

・・・・勘のよさそうな視線が、自分の内側をちょっと見透かされているようで痛い。
も・・もしかして顔、赤くなってるんやろか??
「なんか、暑いし、手に汗握るっちゅうのん? だからちょっと・・・・」
って、なに言うてんの、うち・・・不自然か・・・。

顔の向きを変えず、切れ長いその瞳だけでじっと見られているのを感じる。

「さ~てと。どうするかな?」

「って・・」

「そうだな。じゃあ、こんなのはどうだ?」

そういうと徐に向かい合ってもう一方の手まで握られてしまった。
そう、まるで、ダンスを踊る時のように。

「ちょ!な、なに、景吾!」
「俺はダンスは得意なんだぜ?」

いやいやいやいやいや・・・得意とか何とか関係ないやろ今・・!
しかもクルーザーは見えてきたけど、まだ・・・道のド真ん中・・・!!
う、嘘やろ?!

「ちょっと、いやや、いややってば、ちょ、マジで無理やて、この状態!やめ!やめてて!
景吾、はっ、恥ずかしいって。   ちょ、ほんまに・・・なあ、あかんて」

面白がられてる・・ステップふんでしもてるし!
あかん。完全にペースに嵌められる。

こ、この人ヤバイて、いやホンマいろんな意味で・・・!


何か変な汗が出たけど、とりあえず無事にクルージングへ出発。   
贅沢なデートやなあ。

いや、謙也も実家は開業医で本人もお医者さん。まだインターンやけど。
けど、こういう贅沢はちょっと特殊やわ。

景吾君自体もごっつ好きなんやな、クルージング。顔つきが全然違う。

「どうだ?」
「どうって。。もちろん、ごっつい楽しい!!もう夢みたいや!
それに・・・」

「ん?なんだって?よく聞こえねぇ」
「景吾が凄い、ええ顔して楽しんでるのがわかるよ。それ見てるんが楽しいし嬉しいわ、って言うたんや~」

なんかちょっと驚いた顔してたけど、自然に肩に手が・・・と、

「勝ったもん勝ち」

「え?」

「いや、四天の奴らがよく言ってた台詞があったじゃねぇか。」
「あ、うん」


そしていきなり耳元で

「楽しんだもん勝ちで、楽しむとしようぜ?」
と囁かれ、まるで、耳にKissでもされたのかと勘違いする位、その声にドキッとした・・・・。



クルージングを終えて、戻って来て
「ほんま最高の時間やった。申し訳ないくらい、贅沢させてもらってる」
「だから、その贅沢、とか懸賞にあたったとか、その感覚はもう削除しとけよ」
と苦笑している景吾君。
「あはは、ほんまやね。ごめん。つい。大阪の人ってそういうの天然で染み付いてるんちやうかと思うわ。あ、うちの偏見やけどね。」
「ま、いいけどよ。
じゃ、今から着替えに行くとするか」

なに??まさか。。。クルージング前のダンスの続きとかする気じゃないよね?
着替えて、ダンスホールでダンス・・・・??!!

・・・って変なこと考えてしもた・・・。景吾君だと、そう言う事をマジでやりかねない気がしてしまう(汗)。

「なに怯えた顔してやがる。ホテルでディナーだ。少し早いんで見合う服をチョイスしがてらショッピングしてから向かうとしようぜ」

ああ。。そういうことか。驚いた。

「なあ、景吾」
「何だ?」
「腕、組んでもええ?」

手をつなぐよりずっとええわ・・

「肩でも抱いていくぜ?」
「うわ~それもいいねんけど、腕組んでみたいな思う」
「ふ。。。なら、どうぞ遠慮なく。奥さん」

そういうと彼はひじを差し出してくれた。
その腕を取って、歩き出す。

ほんまに夫婦に見えるかも知れへんな、そんな風に思ってしもたりもした自分にちょっと驚いた。

 ~ to be continued ~

-----------------------------------------------------------------------------------------

あとがき: やっと、【交換】が始まりました。(笑  
       今回は、長いです。 読んでくれてありがとう!!^^
       イケ
イケの跡部くんにちょっぴりシャイな謙也、対照的な二人ですが、
       これからどんな展開になるか・・・ どうしましょう??! (笑

KEIGO II


  

MUSIC BY KEIGO ATOBE "WANA" FROM THE GAME ~ LOVE OF PRINCE ~


2008-05-16

ラブプリ~来週の企画は・・・ あのひと!!

王子様大好き #09
来週は、真田くんのバースディー企画をやっちゃいます。
真田スキーさん・・・じゃなくても!!(笑
是非、愛を叫んで下さいね~~~!!lol

上のリンクで、Podcast を配信している
シュウちゃんのサイトに飛べますので、
そちらで、叫んで頂いても結構ですよ~~。 pika21

お待ちしておりま~~~す♪


で、今回のラブプリでもお話しているんだけど、
今年の夏のテニミュは、いよいよ氷帝戦!!
キャストさんは、誰になるんでしょうね。

私は、まだ見たことがないので、
是非、カトべくんを見たいです!!(笑


「そうさ 俺様の美技に 酔いしれろ
 俺の美技にぶぎ、ぶぎうぎ、ぶぎうぎ~」


景吾が・・・
びぎにぶぎうぎ~~~♪ って・・・ か・・・可愛い!!


Oresama no Bigi ni Boogie Woogie ♪

2008-05-13

ドリバトン? お題: 旦那交換 ~テニプリコラボ~ "ONCE IN A BLUE MOON" (2)

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Copyright©Rin Kubota
【侑士サイド】(by・凛) 

初めて会おたんは、中2の時やった。

夏休みに大阪の謙也の家に数日泊まりに行ったとき、集まってくれた子らの中におった。
(ああ、そうそう、四天の部長白石ともその時初めて会ったんやったな。)

男ばっかり、なんや気色悪いやんて言うたら女の子も呼ぼうってテニス部の女子マネ3人とその親友やていうて一緒に来た子。
それが凛やった。

周り見た目も行動も活発なマネージャーの中におって、なんやちょっとおとなしい目の子なっちゅーんが第一印象。
自分はマネージャーなんて表舞台向いてないねん、四天の図書室の住人やねん、なんて言うとるような子やった。

とにかく本が好きやっちゅうから何を読むのかと聞けば、推理小説と恋愛小説が好きやと、これまた両極端なこと言われて、ひっくりかえりそうになってもたわ。
俺は恋愛小説マニアやったから、話が合うて、それ以来謙也のとこ行って凛がおったら、なにやらそんな話に花咲かせたっけ。
凛は謙也とこに行けば、大概会えたけど、当時は謙也の彼女っちゅーわけやなかった。

ああ、そうそうマネージャーって言うたら明るうて可愛い子が多いけど、うち氷帝のマネーージャー、これがまた毎年べっぴんさん揃いやったわ。
そんで、あれや、生徒会。
これもまた跡部が筆頭やろ。ごっつ頭ええ上、べっぴんな子が多かったな~。

そう、特にあきちゃんな。

ごっつ可愛いうえに明るうて、面倒見のええ子で、中学やっちゅーのに英語も堪能ときてる。
あれは、遠征行った時やったか、あきちゃんがボランティアで会場入りしてて、
謙也の奴が、すかさずあきちゃん見て
「さっきちょっと話したんやけど、あの子ええなあ。彼氏はおるんか?」て聞いてきよったもんな~。
謙也のこっちゃ、同じ学校やったらあのままイケイケで押しとったかもしれへんな。
その後も何度か会う機会はあったし、俺と会おたら、あきちゃんのこと口にしとった。
結局、大阪東京っちゅーんもあるしな、何っちゅーこともないままやったけど、こういう形で「付き合う」やて、おもろいもんやな。

・・・・それにしても、まさか。 
ま、まさかて言うたらあかんけど、あの頃は、あきちゃんが跡部の嫁さんになるやて思いもよらなんだ。
第一跡部が大卒してすぐ結婚するとは思わんかったで。

ほんま何に付け跡部には驚かされっぱなしや。

そういえば、謙也が高3の終わり頃に初めて
「遊び友達やないで、彼女できてん」て言うてきよって、一体どんな子やって聞いたら、それが凛やて言うやん。
謙也はあれでいて結構モテて、可愛い子からよう告られてるって、四天のマネージャーから聞いとったし、とにかく驚いた。

今更っちゅーか・・・普段もあんまり謙也と凛が横に座って仲良おしとるとこも、こんなに会おてたかて、ちっとも見んかったし。
どっから見ても、ただの友達の友達ちゅー風にしか見えんかったから、何で凛と付きあうようになってんて率直に聞いたら、あいつ、

「なんちゅーんかな?一緒におってみな、解らんのとちゃうかな」って、よう意味のわからん返事。

何やそれっ、おまえの好みのタイプと、えらいかけ離れてへんかって聞きなおしたら

「ああ、あいつな、絶叫マシーンはめっちゃ好きやねんで。意外とあれ乗られへん子多いんや。
俺らユニバ(USJ)パスかて買うて、もうかなり行ってるし。いつ行ったかてむっちゃおもろいで。
あんな、ちまこいのに走るんかて早いで。ちゃんとついてきよる。」

って、デートで何で走ることあるんや?意味わからんで。
「おまえ、絶叫マシーンに乗れるかどうかで、彼女にしたわけちゃうやろ?!」
て思わず言うてしもたん覚えてるわ。したら、

「凛はな~何て言うんか、飯食おうと思っ時に茶碗なかったらめっちゃ困るやん?その茶碗みたいな。
う~ん、そやな、空気みたいなとか、ほらよう言うやんけ。そんなんやな。」

おまえは、年寄りか。
「空気」て、歳食った夫婦の関係とかでよう言うやっちゃがな・・。
それ高校生の恋愛?

「まあ要するに有るのんが当たり前、せやけど無かったら俺にとっては、ごっつい困るもんなんや」と、ぬかしよった。

全く・・・。おまえ。。。それホンマに本物やて言うこちゃないか・・・。

スピードと天然の明るさ、勘のよさがおまえの取り柄やっちゅーんを、よう知ってるつもりやし、凛みたいな,なんちゅーか、言い方悪いけど、つかみどころ無いような、本好きやなんてタイプの子が一番おまえには似合わん思とった。



いや・・・ちゃう。

ちゃうわ。
あいつの好みがどうどか、そんな事どうでもええ、ハッキリ言うて興味ない。

俺や。
俺の話や。

謙也のとこ行くたび凛に会おてた俺が・・・会いに行ってるんは謙也やのおて、いつからか凛になってしもとったっちゅー・・・それだけの話や。

あの子は特に美人やて訳でも目立つ訳でもないけど。
何やろな。
そう・・確かに。。。。空気なあ・・・有るんが当たり前。目立たんけど無かった困る・・・か。

ふっ・・ほんま、笑えるなあ、氷帝の天才と呼ばれて、クールガイ。
恋愛小説好きで、女の子の扱いもそれなりのつもりでおる俺が、遠距離で、ちんまい女の子に片思いかいな・・・。
身長150センチ、きゃしゃな頼りなげな子に。
いや・・・頼りないて言うんや無いんか・・・ちゅーて、頼れるて・・わけでもない気もするけどなあ・・・。

恋愛小説、こんなけ読んでても出てこんような登場人物。。。
 
あの子が笑ったらごっつグッと来たな。
どないかして、笑わせたいと思える子。

一回だけ、謙也が急用で、おられへんからって凛を呼んでくれて、大阪の府立図書館に案内してもろた事あった。
あの時だけは2人きりやったな。

高3の冬。
まだ謙也が凛を自分の彼女やと言う前や。

よう考えたら、あの時、話した話、俺の事ばっかりやった。
無意識にアピールしとったんやろか、俺?

・・・もし、あの時あのままもうちょっと、自分で気ぃ付いててハッキリと押しとったら・・・?

あかん、やっぱり笑えるわ。

凛て、話しは正直上手やないわ。聞き上手ではあるけどな・・。
しかし・・・考えたら、俺て、凛のことホンマ知らんなあ。あの子自分の事あんまり言わんし。
しゃあのに気になったんて、何やこれ。
謙也の彼女になったて聞いた時に・・・えらいショックやったなぁ。

なんでやねん?なんで凛なん?て思たっけ。
これと思ったらガンガンつっぱしる謙也に、流されたんやないんかて思て見たりしもした。

あかんあかん、考えすぎや俺。

謙也ら見てたら幸せそうやし。
まあええねんけどな。

あ~あ、なんやねん、ただの欲求不満か俺は。
しょーもな。




跡部もアイツ、生徒会で、いつもの調子でガンガン一人突っ走ってやっとる様でいて、めっちゃ、あきちゃんを頼りにして甘えとおったな。
跡部て、何でも自分でこなしてまうやっちゃ。

それが「おい、あき」って始終呼んどったもんな。
あきちゃんをコキ使こうてるようで、あれ頼っとんねんな。

俺にはハッキリ解かっとったわ。

結局あきちゃん一筋で手放したく無おて結婚したんも間違いない。

けど、あいつ自身はあいかわらずのモテっぷりや。
まあ、何だかんだ言うたかて結構真面目やからな。
浮気は無いと思うけど、あきちゃんからしたら、心配が無いといえば嘘になるやろなあ。


ちゅーか、俺こんなとこまで来てもて・・一体何やってんねんやろか?




ソファに座ってそないなこと思いつつ、窓の向こうを見てみたら、えろう、ええ天気やないかい。
せっかくの天気や、ちょっと出てみるか。



「は~。やってもたもん、しゃあない。
それに、受けたもんも、しゃあないちゅーこっちゃ。

さてと、ほな、いってみよか。。。」

自分で掛け声かけて立ち上がり、帽子と上着を手に取った。

「おっと眼鏡やな。。。ん~~どないしよ。
まぁ、気休めやけど・・・変装がてら外しとこか・・・」

眼鏡は胸ポケットへ入れとこ。


ドアを開いたら、廊下の先からえらい日差しが入ってきてた。
うわ、眩しいなあ。


俺も、ええ女の子見つけんとあかんな~。

もう決まった彼女の一人くらいおったかてええわなぁ・・。
って俺まだ若いやんけ。・・・あかん、いかん一人突っ込みばっかりなるわ。

あほくさ。

もう、何でもええわ。
さ、行こっ。


   ~ to be continued ~

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あとがき: 今回は侑士のみです。。。
侑士を通して2組のカップルのバックグラウンドがわかったのではないかしら?
プロローグを書いた時に、景吾の親友としてどうしても話のなかに入れたくて、
登場させてしまった侑ちゃんなんですが、そのまま退場させるのは、もったいない(笑 と!! 
で、そのまま、キーパーソンとして残ってもらいました。^^
次回は、いよいよ入れ替わったカップルのデートからはじまります。
気長にお付き合い下さいね~~~。^^


   
MUSIC BY YUUSHI OSHITARI, "PLACE OF MY HEART" & "MEBACHIKO"